レーシックの手術を受けられないケースとは?
レーシックは近視・乱視・老眼に対して非常に有効な手術法ですが、施術を受けるためには適性検査をクリアする必要があり、中にはレーシックを適用できない患者さんもいます。レーシックを受けられないケースは主に以下の通りです。
@強度の近視(視力が0.01以下の場合)
角膜の厚さは約530ミクロンになります。レーシックでフラップを作るには、約150ミクロンの角膜を削る必要があるので、差し引き約380ミクロンの角膜ベッドが眼球に残る計算になります。眼球に残された角膜はベッドと呼ばれているのですが、ベッドがこれよりも薄くなると眼圧に耐えられず、術後に近視に逆戻りしてしまう可能性があります。
ところが、強度の近視(視力にすると0.01以下)の場合は、角膜を150ミクロン以上削らないと、レンズ自体の屈折を調整することができません。そのため、視力が0.01以下の強度の近視はレーシックでは矯正が難しいでしょう。
ただし、最新のエピレーシックなどの技術では、従来施術が不可能だった強度の近視の治療が可能なケースもあります。医療機関で担当の医師に相談し、十分な説明を受けましょう。
A17歳以下の場合
レーシックは基本的に20歳を越えるまで受けないほうが好ましいと言われています。これは、20歳までの身体は成長段階にあり、眼球も例外ではありませんので、レーシックを行ってもそのまま近視が進行してしまう可能性があるためです。
しかし、実際には多くの医療機関では未成年のレーシックも行っており、もちろんこれは義務ではありませんので規則違反ではありません。しかし、17歳以下の患者に関してはほとんどの医療機関で施術を行っていません。
B眼の病気の場合
白内障、網膜疾患、緑内障、円錐角膜などの眼球の病気がある場合、レーシック手術を受けられない場合があります。
C妊娠中、授乳中の場合
手術で利用する麻酔液が母体に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、妊娠中、授乳中はレーシック手術を受けられない場合があります。